会社概要

代表あいさつ

私は高校時代、先代社長である父の会社を継ぐ気は全くなく、大学で経済学部を専攻し、そのまま東京で商社マンになることを夢見ていました。
けれど、大学3・4年の休暇中に父の会社で何度もバイトをしてみて、建物が出来上がっていくのが面白く、職人さんたちとの触れ合いも楽しくて、『やってみよう』という気持ちになり、大学を卒業してすぐに左官の世界に入りました。
昭和56年4月のことです。

当初、すぐにでも壁が塗れるものだと思っていたのですが、実際にやってみるとすごく難しくきつい仕事だと思い知らされました。
当時の職人さんたちは職人気質の方が多く、「仕事は見て盗め」と言われ、丁寧に仕事を教えてくれる方は少ない時代です。
後継ぎだからといって技術のない自分を職人さんたちが認めてくれるはずもなく、「俺はおやじ（先代社長）にはついていくけど、おまえにはついていかない」ともよく言われ、とにかく職人さんに腕を認めてもらうことだと思い必死になって仕事をしました。

先代の社長からは「メッキは剥がれるよ。良い仕事をしなさい」「仕事が終わったらもう一度その仕事を見なさい」と言われており、今も忘れられない言葉です。


私が後を継ぎ、社名を有限会社スギモプラクトに変更し代表取締役になったのは平成6年10月のことです。
スギモプラクトの社名の由来は尊敬する東京の住職さんにつけていただき、杉本の『スギモ』、接着剤のプラスターの『プラ』、クリエイトの『クト』を合わせてスギモプラクトという社名にしました。

先代社長の想いは私も引き継ぎ、仕事をする上で『妥協しないこと』『いつも本物を求めていること』を信念としています。
左官というのは一人前になるのに5年〜10年と時間のかかる仕事です。
だからこそ誰にでもできる仕事ではありません。

『自分がプロだということを誇りに思ってほしい』
『常に丁寧な仕事をすることに専念してほしい』
『楽しく仕事をしてほしい』

左官という日本が誇る技術を受け継いていくため、私は従業員たちにもこんな風に仕事に向き合ってほしいと思っています。

代表取締役社長杉本 成弘